元エホバの証人二世ルデアの傷跡ブログ

新興宗教カルト宗教の二世が立ち直った方法

自分の運命の主人は誰か?

僕たちエホバの証人二世は、ずっと誰か(母親かもしれないしエホバという存在しない神かもしれない)のために使役させられてきた。
それは確かに悲しいことだし腹立たしいことだ。だが、エホバの証人を辞めた今、僕たちはもう親のためやらエホバのためやらのために生きているわけではあるまい。僕たちは僕たちのために生きる権利を有しているんだ。

幸福優位 7つの法則』という本がある。
この本はポジティブ心理学に関する本で如何に幸せになるためどのようなことをすれば良いか提言してくれている(ものみの塔聖書冊子協会が提供している本の数万倍素晴らしいことが書かれている)。

この本の一説にはこのような文章がある。

自分が自身の運命の主人であるという感覚は、幸せと成功をもたらす最も大きな推進力となる。

『法則5 ゾロ・サークル - 小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる』という章の一文だ。この文章に僕ははっとさせられた。
僕たち元エホバの証人二世は、自分の人生を親・他人・存在しない神のために自分を犠牲にすることを当たり前のことだと矯正させられてきたが、その矯正は果たして僕たち元エホバの証人二世たちを幸せおよび成功へといざなってくれただろうか? 断じてない
自己不在にさせた挙げ句、心に傷を残し、いまだにその傷口から血が止まらず流れている僕たち元エホバの証人二世を果たしてものみの塔聖書冊子協会は幸せにしてくれただろうか? さらに言えば自分が自身の運命の主人という当たり前の感覚を捨てさせてきた彼らは、自分たちの人生を謳歌していると端から見て実感できるだろうか?
彼らの目は死んでおり、そして元エホバの証人二世だった頃の僕たちの目も死んでいた。思考を停止することを促し、そしてそれがいかに幸せか説いていたが果たしてその時の僕たちは心から幸せだと思っていただろうか?

僕たち元エホバの証人二世は大いに打ちのめされ、無意味に迫害されいじめられ、立つこともままならない心の深い傷をつけさせられ、そして自己不在へと昇華させられ奴隷のごとく自尊感情を持たされずに生かされてきた。そんなところに幸せなんてあるはずはない、ただ僕たちの後ろには心の血痕が続いているだけだ。

「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」とイエス・キリストは言った事になっているが、マゾでもない限りそれは今となればなんの価値も生み出さない。インターネット社会の現在、左の頬を差し出せば第三者から拳銃で打たれるような世界である。昔であれば意味はあったかもしれないが、そういった自己犠牲(広義的な自己不在)は現状『心の自殺行為』である。心を砕いてなんになるだろう? そしてそれになんの価値があるだろう?

今現在、僕たち元エホバの証人二世は、もう終わった人生を生かされているのだろうか? 落ちるところまで落ちてしまった僕たちはもう終わってしまったのだろうか?

幸福優位 7つの法則』という本は厳しくともこう書いてある。

挫折を「この世の終わり」ととらえるなら、その通りになる。

しかし、この本の作者は続いてこのように言っている。

『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』を書いたジム・コリンスは、私たちは「環境」「不運」「生い立ち」「過ち」「挫折」などの囚人ではなく、自らの判断でそれらから自由になれるのだと説いている。

この箇所は『幸福優位 7つの法則』の『法則4 再起力 - 下降への勢いを利用して上昇に転じる』という箇所に書かれている文章だ。この箇所の続きには「心的外傷後の成長」という「第三の道」があると言っている。ちなみに「第一の道」は「いまいる場所をぐるぐる回る道。ネガティブなできごとは変化を生まないため、いつのまにか出発点に戻ってきてしまう」というもので、「第二の道」は「さらに悪い結果へとつながる道。悪いことが起きた後に、そこからもっと悪い状態になっていく」というものである。それならば「第三の道」である「心的外傷後の成長」、「逆境下成長」したほうがいいではないか?

そしてしばらく後にこのように書いてある。

挫折からうまく立ち上がることができる人というのは、何が起こったかによって自分を定義せず、その経験から何を得るかによって自分を定義する人である

挫折や環境や不運や生い立ちに負けっぱなしじゃもったいない。僕たち元エホバの証人二世は過去にとらわれず、その経験から自分を定義できる人になるべきだ。僕は危うく自分の人生を取り戻したつもりになっていたけど、過去の奴隷のままだったのかもしれない。そう考えると「今ここ」に生きること、幸せになるための手段を自ら捨てていたのかもしれない。「法則4 再起力」の章は元エホバの証人二世たちには勇気を与えてくれる箇所であると思う。ぜひ、『幸福優位 7つの法則』は読んでおくべき本だと強く勧めたい。