元エホバの証人二世ルデアの遺言

元エホバの証人二世の行動および状態に対するその態度と心理のブログ

心療内科・精神科に通う・入院する

エホバの証人として育てられた際に問題になるのが情緒及び精神的不安定さがある。

前回といろいろいと精神論的なことを述べてきたが、それで治るのであればまだそれは傷は浅い証拠なのかもしれない。実際のエホバの証人の二世として途中で辞めた人の精神は非常に根深く、それらは昨今流行っているアドラー心理学などでは気づきのきっかけにはなるだろうが、心の底まで達するのは非常に難しいと思う。

エホバの証人の二世として辞めた人・辞めさせられた人の心の傷は深い分、頼れるものは心理カウンセラーもしくは精神科医だと僕は思っている。実際、エホバの証人の精神病罹患率は非常に高く、それを独力で治すことなど非常にハードルが高いことも事実である。

元エホバの証人の中には統合失調症・躁うつ病・重度のうつ病などが非常に多く、それらはトラウマ的なものが生み出しているのかもしれない。となると投薬治療が好ましいケースになる。

投薬治療は、なによりも自分が楽になるし、辛さを軽減させることにも繋がる。継続して飲み続ける必要があり、それは手間かもしれないが、それでも習慣化することで手間ではなくなるのでぜひとも続けて欲しい。

 

また、統合失調症・躁うつ病といった診断を得た人に朗報だが、それらの人には障害年金が降りる(2016年5月28日時点)。もちろん、年金を払い続けた人に対してのみの助成金のようなものだが、年金を払わなかった人に対しては障害年金対象外なので注意してほしい。だが、エホバの証人を真面目に行っていた人ならば、「上位の権威に服する」というルールを守っている人も多いと思うので、比較的障害年金の対象者になるとは思う(余談だが、僕の知っている兄弟たちの中には国民年金を意図的に払わなかった人もいたが、はたしてそれは上位の権威に服していたことになっていたのか、よく疑問に感じていた。もちろんそういった人たちは障害年金受給の対象外になる)。

 

僕の場合も精神障害により障害年金を受け取っているが、これが非常に助かっている。ある人は「うつ病の人に5億円を上げれば鬱は治る」といった人もいたが、それは半分本当で半分は嘘だと思っている。確かに中には完治する人もいるかもれないが、トラウマや心の傷は根深くお金があっても自殺する人はいくらでもいる(ロビン・ウィリアムズなどがいい例だ)。だが、金銭的な窮苦をある程度緩和させるのが障害年金であり、それによって経済的な不安をある程度は払拭してくれることで、精神的余裕がある程度でると僕は思う。

ただ、だからと言って、精神科医などに過剰な病気アピールは不要ではある。もし、過剰にアピールしたとしても投薬の量が増えるだけでその薬を飲むことによって思考などが鈍り、日常生活に支障が生じることも考えられる。それなら医者の前で演技をして薬を飲まなければいい、という発想もあるが、それは自分と他人を偽る行為になり、自己不在になる故に個人的にお勧めしない。

 

中には入院しなければならない程の重症化した人もいるかもしれないが、その入院の費用の工面も大変かもしれないとしても、入院することである程度自分の立ち位置を考える時間になるので入院を奬められたら入院したほうがいい。入院中、いろんな精神病患者に遭遇するだろうが、そういった人たちがいることである程度自分みたいな人がいてもいいという感情になったり、心の純粋な人たちが病気にかかっている事実も知ることができるだろう。もちろんみんながみんなそういった善良な人ではないが、心の純粋な人と友達になることもできるだろう(僕も実際、未だに手紙をやり取りしている精神病の友達がいる)。

 

精神的に辛い場合、鬱の場合などはやはり投薬治療が一番楽で、それから心の余裕を持つように自分を持って行ったほうがいい。そして、余裕が出来てから以前勧めていたように多読したり自己分析したりすることで、新たな気付きを得られることをお勧めする。

 

こころを病んで精神科病院に入院していました。 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

こころを病んで精神科病院に入院していました。 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)